キクの日記帳

へんなことを書くこともあると予想してね*^^)((オイ!

小さな星と枯れた花  その4

注意↓

★小説です。

★漢字、字の間違い(有・・・かも)

花京院がゾンビ。

★承太郎が子供。

★意味がわからないところがある・・・かも

 

 

そして僕は、倉庫の外に出た。

彼が忘れていった、懐中電灯、鎌をその場に

『ドサッ』と雑に落とす。

僕は彼が帰っていった、屋敷に目をむける。

その屋敷の上にちょうど満月の月が姿を現す。

今夜は雲がほとんど無く、綺麗な夜だ。

僕はそう思い月を少し月を眺めた後に、

倉庫に戻ろうと、扉を開けようとする。

と、その時屋敷の扉が開き、

”彼”が外に出てくる。

荒々しい息をしながらこっちに向かってくる。

僕は驚いてその場に固まっていた。

そして僕の元にやってきて彼はしゃがんで

持ってきた救急セットを開けた。

そして彼は驚くべき言葉を僕にぶつける。

「・・・なにしてんだ。早く座れ・・・。」

「えっ・・・?」

「・・・早く座れ。目・・・手当てしてやるから・・・。」

彼はそそくさと手当てをする準備をする。

僕は言われたとおりにその場に座った。

彼は少し僕をまじまじと見て

そしてまた手当ての準備をする。

「・・・君、さっき逃げ出したのって・・・。

その箱を取ってくるためだったのかい・・・?」

「・・・あぁ。そうだが・・・?」

彼はこちらに目もむけずに準備をしている。

月明かりが強いからだろうか、

懐中電灯があるのに気付かないのか、

彼は明かりも無しに、もくもくと準備を続ける。

「・・・よし。じゃあ少し黙っとけよ・・・?」

「・・・うん・・・わかってるよ。」

彼は僕の右目に消毒液をぬってみた。

「・・・やっぱりこういうのは意味ないかもな・・・。

じゃ・・・血を拭きとって包帯を巻いておくか・・・。」

やっぱりこの子は医者の子なんだな、っと

改めて思う。彼はテキパキと次の作業に取り掛かる。

「・・・君は・・・怖くないのかい・・・?

こんな僕を・・・”見て”・・・”話して”・・・

 本当は怖いんじゃ・・・。」

「あぁ・・・。少しだけ本当に怖い・・・。」

彼は僕の言葉をさえぎって言葉を返してきた。

「・・・が。”怖がって何もしてやれない自分には

なりたくない”んで・・・ね。」

「・・・!」

意外だった。こんな13、4歳の子が

そんな言葉を返してくるなんて。

僕を怖がってる態度とは到底思えないような言葉だ。

「・・・包帯だけ巻くけど・・・

別に良いよな・・・?」

「あぁ・・・。ご自由に・・・僕にはよく解らないからね。」

僕はまた笑みを作る。彼は僕の右顔の目についている

血を拭き取り、包帯を巻いてくれた。

「・・・本当に・・・”この姿”になって

初めて・・・人の優しさに触れた気がするよ・・・。」

僕は少し泣きそうになってた。

初めての優しさは、とても温かかった。

心が温かくなって、

それになにかがとても溢れてきそうな感じだった。

そして・・・いつの間にか・・・僕は・・・泣いていた。

「・・・!・・・どうしたんだ・・・?」

彼が心配そうな顔をして聞いてくる。

笑みをつくろうとする、けれど、”涙と自分の感情”が

それを許さない。僕は自分の両手で顔を覆い

泣き止まない涙を拭き取ろうとした。

「・・・ごめん・・・。なぜか・・・涙が

溢れてきて・・・。 本当は・・・君じゃなくて、

・・・”僕が君を怖がってるんだ”。

君は僕を怖がってるって・・・言ったよね・・・?

僕が"怖がってる"のはそんな目に見えるものじゃ・・・

ないんだ・・・。目には見えないけど・・・

確かにそこにあるもの・・・。

・・・”糸みたいなもの”・・・それは

目には見えないものだけど・・・

千切れる感覚は確かにあるもの・・・。

友だちとか・・・家族とかを・・・

結んでる・・・その糸が千切れるのが

・・・僕は怖いんだ。

でも・・・もうきっと・・・残ってる糸は、

君だけなんだと・・・思うんだ。

でも・・・君と出会ってしまって・・・話して・・・

僕にまた・・・楽しい時間をくれた君との

・・・別れが怖くて・・・怖くて・・・。

臆病だろう・・・?僕だって・・・そう思ってるよ。

君みたいな友だちが・・・生きてるときにいたら・・・

きっと・・・僕は、”殺されなかっただろう”・・・。」

「・・・!・・・お前・・・”殺された”のか・・・。」

静かに僕の話を聞いていた彼が、イキナリ顔を上げてこちらを見る。

とても動揺しているらしく、少し震えている。

「その右目・・・もしかして殺されたとき・・・。」

『ずいぶん察しの良い感を持ってるね・・・』っと僕は思った。

僕はいろいろと言いたくなかったので、うなずいた。

「!・・・そうか・・・。」

彼は少し悲しげな顔をし、うつむいた。

「・・・怨まなかったのか・・・?」

彼はうつむいたまま聞いてきた。僕は答えようかと少し

迷ったが結局答えることにした。

「・・・そりゃ、”始めのうち”は怨んださ・・・。

でも・・・今さら怨んだところで、僕を殺した奴らは生きてない。

しかたないと思ったのさ・・・。だからもう・・・今は・・・。

怨んでないよ。」僕は少し笑みを作ろうとしたが、

やはり、涙に邪魔されて上手く笑顔を作れない。

「・・・無理に笑顔にならなくてもいいぜ・・・。

無理に作られても、こっちは悲しいだけだからな・・・。」

彼にそう言われてまた少し涙が出そうになる。

自分ってこんなに泣き虫だっただろうか、そう

思いながら僕は涙をこらえる。

すると彼が僕の顔に小さな手を当て、子どもを慰めるような感じの

優しい声で言ってくれた。

「・・・そんなに泣かなくてもいいのぜ。

寂しかったんだろう・・・?悲しかったんだろう・・・?

大丈夫だぜ。これからは・・・俺がいるぜ。

どんなにお前が辛く、挫けそうなときでも・・・

今度は一人じゃないぜ・・・。俺がどんなときでも近くにいてやる。

だから・・・もう・・・泣くな。」

そう言われたとき僕は・・・もう・・・

涙を抑えるのは無理だった。

大粒の涙が溢れてきた。こんな歳下の子に慰められるなんて

・・・情けないな。僕は出てきた涙を抑えることができなかった。

 

これが僕の・・・最初で最後の友だちとの出会い。

本当は・・・助けて欲しかった。・・・手をさしのべて欲しかった。

 でも、暗闇の中でそんなことを

・・・泣き喚いても。・・・叫んでも。

誰にも聞こえやしないし。誰もそんなの見てくれやしない・・・。

だから、気付いて欲しかった・・・。見つけ出して欲しかった・・・。

誰でも良かったのかも知れない。でも・・・。

彼は・・・僕を見つけ出して・・・。

手をさしのべてくれた・・・。

 

 

あとがき↓

はい。お疲れ様でした。*^^)

どうでしたか?;・x・)

楽しんで頂けましたでしょうか;^^)

えっ?もう終わりなのかって?・x・)

そんなことはございませんーx-)

 まだ、あとちょっとだけ続く感じです*^^)

 ここで一旦区切りをつけるのです*^^)

 ここからの話を大雑把に言うと・・・。

ここからは承太郎と花京院が遊んでる風景を

書いていこうかと思っています*^^)

 でも、たぶんその話を投稿するのは受験が

終わってからなのでここで一旦区切りをつけるのです*^^)

あと、できればコメントとかで

良かったところ、だめだったところなどを

言ってくれたら嬉しいです*^^)

普通に感想だけでも嬉しいです*・x・)

 

ここまで閲覧してくれた方

本当にありがとうございました。