キクの日記帳

へんなことを書くこともあると予想してね*^^)((オイ!

小さな星と枯れた花  その5

注意↓

★小説です。

★漢字、字の間違い(有・・・かも)

★がゾンビ。

★承太郎が子供。

★意味がわからないところがある・・・かも

 

 

朝が来た。今日も太陽がサンサンと輝いている。

世間では夏休みに入り、子どもたちの楽しげな声が聞こえてくる。

僕は太陽の下に行けないから、この暗い倉庫にいた。

そして今日も彼が僕のもとに来てくれた。

 

「いらっしゃい。承太郎。」

彼は俺に気付き本を閉じ、こちらに話しかけてくる。

いつものようにやわらかい笑顔を俺に向ける。

「もう、無理して笑ってない・・・よな・・・?」

「そう何回も聞かないでくれよ。もう無理して

笑ってないよ。」

彼はそう言って苦笑いを顔に浮かべる。

彼は人といるときはだいたい笑顔でいるように心がけてきた

と、言う。

今日もまた俺が本を持ってきてたのに、

彼は気がついたみたいで

「!今日も本を持って来たのかい?」

「あぁ。今日は海の本と、海の生き物に関する本だ。」

そう言って俺は彼に本を見せる。

「君、本当に海が好きなんだね。前も持ってきてなかったかい?」

と彼が可笑しそうに笑いながら言う。

「別に良いじゃねーか。お前が行ったことないって言うから

いろいろと教えてやろーと、思って持ってきたんだ。」

「生きてるときは行ったことあったと思うんだが・・・。」

彼は苦笑いになる。俺は彼の傍に座り、

本を開く。

「・・・綺麗だね。こんなに光り輝く海の中にいてなお

自分の色を見失わない姿はとても素敵だと思う・・・。」

彼は本の中の海を見てそういった。

「・・・その言葉何回も聞いたんだが・・・。」

俺は少し嫌そうな顔をした。

「良いじゃないか。本当の事だろう?」

「まぁ。そうだが・・・。」

「君は海に行って、こんなに優雅に泳ぐ魚を見たことがあるのかい?」

「いや・・・無い。水族館の中でしか泳いでる魚を

見たことがねぇ・・・だが大人になったら、実際に

見に行きたいと思ってる。」

「そう・・・なんだ。」

彼は一瞬悲しげな顔をしたのを俺は見逃さなかった。

「・・・お前がその時まだ生きてたら、その姿でだろうと

連れて行ってやる。」

彼は少し驚いた顔をしてまた笑顔になって

「・・・!・・・ありがとう」

 と、言った。

俺は彼が読んでいた本に眼をやる。

本のタイトルは『100万回生きた猫』と言う絵本だ。

「・・・また子供向けの本を読んでたのか・・・。」

俺はそれに手を伸ばし、手にとってみた。

とてもボロボロでところところ傷んでたり色が薄くなったり

してて、とても古いものだということがわかった。

「君だってまだ子供じゃ・・・;。その本はね、前にも言った

けど・・・昔、『とても大切な人』からもらった本なんだ・・・。

その人が誰かは・・・。」

「もう知らないんだろ・・・?」

彼の声をさえぎって俺は言う。俺は本の裏を見る。

そこには小さく名前らしきものが書いていた形跡があった。

『○条○夫』(○の部分は何が書いてあるかわからないところ)
と書いていた。

「・・・空条・・・か・・・?でも、俺はこんな

本見たことねぇし・・・。」

俺は少し考えてみた。

(でも、もし俺の父さんがコイツの友だちか何かだったら・・・

コイツが『大切な人』と言ったのと繋がるが・・・

いや、考えすぎか・・・な・・・)

「・・・承太郎。」

「なんだ。今考え事をしてたんだが・・・。」

「この本・・・どうしたの・・・?」

と言って一冊の本を俺に見せてくる。

「え・・・。あぁ、それはお前にやろうと思って

持ってきた本だ。受け取れ。」

彼は一瞬驚いた顔をしてから、本に目を落とし

二コリっと笑った。

「この本のタイトル・・・。『友だちの作り方』って言う

タイトルなんだけど・・・;。」

「あぁ。俺も少し読んで作り方を学んだからなw

お前もその本で作り方を学ぶといいぜw。」

と俺は、少し笑いながら彼に言った。

「・・・。あ、ありがたく貰っておくよ・・・。」

彼は苦笑いのままそう言った。

俺は手に取ってた本を彼に返した。

「ボロボロにすんじゃねーぞ。その本。

まだ全部読んでねーんだからな。」

「あぁ、わかったよ。そういえばこっちの本を貰ったときも

そんなこといわれた気が・・・。」

「記憶を捏造するんじゃねーぜ・・・。」

俺がそういうと彼が少しムッとした顔になった。

「捏造じゃないよ!失礼な!本当に言われた気がするんだよ!」

「あーそうかよ。・・・そう怒んなって。」

「・・・。昔とても仲良くしてくれた人だった気がする。

この本をくれるときも・・・不器用に渡してくれたな・・。

・・・優しかった・・・。」

と言って彼は二つの本を胸に抱く。

とても大切そうに・・・。

「・・・気持ち悪いぜ・・・。」

「ちょっ!?そんなこと言わないで!なにその批判したような目!!」

「・・・まぁ良いか。・・・!・・・なぁ・・・。

あれ・・・なんだ?」

俺は日が当たってないローカに指を指して言う。

「・・・?どれだい?・・・!」

 彼は俺が見つけた”それ”を見て顔を青ざめる。

俺が見つけた”それ”は俺たちに気付いて、

こっちに向かってくる。

ゆっくり、ゆっくりと向かってくる。

すると彼は 俺の手をつかんで

「逃げなちゃ!!早く!」

と俺の手を引っ張る。

俺は何のことかよく解らないまま、彼の言うとうりに

逃げた。俺が見つけた”それ”は俺たちが逃げるのに気がついたらしく

追いかけてきた。

俺が見つけた”それ”は”両目が無く””半透明な物体”だった。

簡単に言えば”幽霊”だった。何かを『ブツブツ』言っている。

その時、俺にある考えが頭をよぎった。

”彼は太陽の下には出れないのにどこに逃げるつもりなのだろう”と

倉庫の中から出ないつもりなのか、と。

その時倉庫の入り口の扉が見えた。

扉はいつもの様に開けっ放しだった。

彼は俺を扉の外に投げ飛ばした。

「・・・!!」

でも彼はその場に立ち止まったままだった。

後ろから幽霊が来てると言うのに一歩も動こうとしない。

「・・・ぁ!・・・!!」

俺は彼に声をかけようとしたがここは

家の近くにある倉庫だ。もし大声を出して

誰か来て彼を見たら、不気味がって

ここに居たくない引越しをしたほうが良いと

言ったらもう彼と話すことも会うこともできなくなる。

それを考えて俺は大声を出せなかった。

俺はただ見てることしかできなかった。

幽霊が彼の真後ろまで来た。

だが幽霊は彼を通り抜けて俺のところに来ようとしている。

俺は怖くなって後ろに下がったが、幽霊が太陽の下に来たときに

幽霊はとても苦しそうに悶えてからすぅと消えていった。 

「・・・。・・・!」

俺は彼のところに走って行った。

彼はニコッと笑みを浮かべて

「大丈夫そうで良かったよ。」

と言ってくる。

俺は彼に抱きついた。

とても安心していた。彼が襲われなくて良かったという

安心感が俺を包んでいた。

あとで聞いた話なんだがさっき追いかけてきた幽霊は

彼が昔、復讐心で悪霊になっていたときに

殺してしまった罪の無い人の霊だという。

なぜその幽霊が彼じゃなく俺を襲ってきたかと言うと

やつらは目が見えない。だから心臓が動いている音で

場所を感知して襲ってくるのだという。

だから死んでいる彼ではなく

生きている俺を標的にしていたらしい。

彼はそれをわかっていた。

だからあの時一歩も動かなかったのだ。

俺の気のせいでなければ、あの時彼は少し悲しそうな顔を

していた気がする。
とても申し訳なさそうな顔をしていた・・・気がするんだ。

・・・まぁ気のせいかもしれないがな。

彼は俺に

『今日の夜はここに来ないほうが良い』と言われ

俺は家に帰った。

 

あとがき↓
高校に上がってから書くといってましたが
少し早めに今回は書きました。;^^)
結構書いてて楽しかったので
サクサク書けましたよwww
この作品に関する絵などを描いてくれたら
めっちゃ喜びますwww
だがきっと誰も描いてくれないと
思うがなww((
ここまで見ていただき本当に
ありがとうございました!!
次回の話も楽しみにしてくれたら
嬉しいです!!

あと気軽に感想などくれたら
嬉s((←